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僕が生きていく世界

人と少しだけ違うかもしれない考え方や視点、ぐるぐると考えるのが好きです。 あくまで、僕個人の考え方です。 みんながみんな、違う考えを持っていていい。 いろんなコメントも、お待ちしてますよ。

LINEモバイルで「電話」は終わりを告げるか。

先日、LINEがついにMVNO事業(いわゆる格安SIM)に参入した。

 

「LINEモバイル」で格安プラスαの価値を――LINEがMVNOに参入した理由 (2/2) - ITmedia Mobile http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1609/05/news137.html

 

LINEとTwitterFacebookのアクセスを通信料にカウントしない、
SNS使い放題」の部分がやたらととりあげられたり、
通話機能付きSIMは3GBで月1690円と、先行するMVNOに比べてそんなに安くないため、
「期待はずれ」と言われたりしているが、注目すべきところはそこではなくて、
これはもしかすると、世の中が大きく変わるきっかけになるんじゃないかと思っている。

 

これを端緒にして、
日本の社会から電話というものがなくなるのではないか、ということ。
「LINEモバイルによって、携帯電話はついに『電話』じゃなくなる」ということが、目の前で起こっているのではないだろうか。

 

LINEモバイルのすごさは、月額500円のデータ通信専用(つまり電話番号がなくて電話ができない)SIMにあると思う。
これまでのMVNOにだってデータ通信専用SIMはあったし、中には月額500円より安いところもある。
LINEモバイルのそれが他と違うところは、データ専用SIMを「完全にLINEに対応させた」こと。
今までは、SMSで認証をおこなっていたため、SMSが使えないSIMではそもそもLINEが使えなかった。
SMSが使えるものでも、MVNOのSIMでは年齢認証ができず、IDによる友達の追加ができないという問題があった。
LINEモバイルのデータ専用SIMでは、そのどちらもクリアできるという。

 

ここに来て提示された新しいスタイルは、「スマホに電話番号なんていらなくない?」ということだ。
いわゆるガラケーの時代から携帯電話を使ってきて、自分の電話番号を常に身につけて歩くことに慣れた世代には、ちょっと信じがたいかもしれないけど。

僕らの世代は、ある意味で電話番号に縛られている。
電話帳にはLINEでは繋がっていない人の連絡先がたくさん入っているし、電話番号を失うことは、その人達との連絡手段を失うことに等しい。
実際には連絡はもっぱらLINEやFacebookや電子メールで行っていて、電話をすることなどほとんどないにもかかわらず、
「あるかもしれない」電話の機会を考えると、電話番号を手放すことなど考えられない。
しかし、最初から連絡手段はLINEで、電話を使うことなどめったにない、
いわば「LINEネイティブ」の世代にとってはどうだろう?
「データ通信」の倍以上のお金を払って、わざわざ電話番号つきを選ぶだろうか?

 

これまでのMVNOの「データ専用SIM」で想定されていたのはおそらく、「サブ端末」用の使い方だ。
ところがLINEモバイルのデータ専用はおそらく、今後「メイン端末」用として機能していく。
そう考えると、「月額500円」のインパクトはすごい。
端末代の分割払いをあわせても、月1000円ほどでスマホを使えるのだから。

 

すでに若者の多くが固定電話を持たなくなって久しいが、携帯電話の番号までなくなれば本当に電話番号と無縁になる。
「電話番号がないと不便じゃないの?」と思うかもしれないが、持っていない人が多くなれば、
様々なサービスは嫌でも「電話番号がなくてもできるように」進化していくだろうから、しばらくすれば不便はなくなるだろう。
どうしても電話をしたければIP電話で050の番号を取得するという方法もあるけど、それも過渡期だけになりそうだ。
(最後まで電話が残るのはビジネスでのやりとりだろうな。現状のFAXと同じように……)

 

「最近の若者はパソコンが使えない」という話が少し前に話題になったが、
「最近の若者は電話番号を持っていない」と嘆く発言が話題になるまで、あと数年だろうか。
まぁ、そうなると、否が応でもLINEへの依存度が飛躍的に高まるわけで(LINEとしてはそれが狙いでもあるだろうけど)、
いろいろと不安もあるけど、おそらくこの流れはもう止められないんじゃないだろうか。

 

ベル以来の、140年の電話の歴史に終止符を打つ一歩が、ここにはじまったのかもしれない。