未来予想図を破り捨てよう
大学を卒業してからずっと、「5年後の自分が全く想像できない」生き方をしてきている。
23歳のとき、僕は営業マンだった。
28歳のときは、子供のための図鑑をつくっていた。
33歳の今、結婚していて、恋人が三人いて、定期的にホームイベントを開いている。
38歳の僕は、何をしているだろう?
この国では、小さな頃からよく、「将来の夢」を聞かれる。
「将来の夢は?」と尋ねられたら、ふつうはなんらかの職業を答えるものらしい。
いちど就いた職は生涯変わらないことが当たり前のような価値観。
大学生のときも「ライフプランを考えろ」なんて言われたなぁ。
22歳のときの僕に、今の生活なんて思い浮かべられなかった。
だけど今僕は、あのころ思い浮かべることができたどんな生き方よりも、
充実した、しあわせな日々を送っている。
人は、変わる。
まだ知らないものを知っていく。
未来予想図では、変わったあとの自分のしあわせは描けない。
勝手に「未来のしあわせのかたち」を決めてしまうのは、
まだ想像もできない、未来の自分に失礼だ。
今よりも狭い世界しか知らなかった過去の自分が描いた、
窮屈な未来予想図なんて、破り捨てちゃいなよ。