僕が生きていく世界

人と少しだけ違うかもしれない考え方や視点、ぐるぐると考えるのが好きです。 あくまで、僕個人の考え方です。 みんながみんな、違う考えを持っていていい。 いろんなコメントも、お待ちしてますよ。

非活動的な休日を過ごす意味

予定のない休日に、家から一歩も出ないことが増えた。
少し前まで僕は「やりたいことが多すぎて時間が足りないばかりで、
ついぞ「暇だ」という感覚を味わったことがない」などと言っていたくらいなのに、
ここ数ヶ月の休みの日は「やりたいこと」をやる気にもなれず、
家でだらだらとしていたらいつの間にか一日が終わっていた、
というようなことばかりだ。

慣れない仕事で、頭を使いすぎて、全身が常に疲れているような気がしている。
決して長時間労働ではないし、夜に寝付けないこともなく、
むしろ首都圏にいた頃よりはるかに長く寝ているのに、どうにも疲れが回復しない。

どうしてだろう? と考えてみると、たぶんちょっとここ一年、頭と体に入ってくる情報量が多すぎていっぱいいっぱいなんだと思う。
ここ一年の人生の密度が濃すぎる、と言ってもいい。
引っ越してきた長野県は、「見るべき場所」が無数にある観光地だし、
「この町のよいところを発掘するのが僕らの仕事」なんて言って、
いろいろなところに出入りしている。
まるで毎日が旅行中みたいな感じで、一人きりの暇な休日に、
「さあどこかに行こう」と思っても、
仕事の延長みたいな気分になってしまう。
むしろ、オフの日には脳みそもオフになって、
読書や映画を見るといったインプットも、
小説を書いたり絵を描いたりといったアウトプットも、
どこかへ出かけ、何かをすることを企画するようなことも、
どれも億劫に感じてしまう。

まぁ、これが特に悪いというわけでもなく、
僕の中でのインプットやアウトプットの欲は今は仕事で十分に満たされていて、
特に欲していない、ということなのかもしれない。
これまでの人生を振り返ってみても、仕事にやりがいがあるときほど、
趣味に力を入れなくなるのはいつものことだし、
今の仕事、大変さが大きいけど、ちゃんと手応えも感じているってことなのだろうな。
僕にしかできないことをしているという感覚があるし、
周囲から頼られている感じは、正直言って気持ちいい。

僕は、性格というか特性上、放っておくととにかく心身のバランスが崩れやすい。
休日になるべく刺激を減らして省エネに過ごすことは、
自分自身のバランスをとるための、僕の作戦なのかもしれないな。