雪の日に無理して出社するかどうかという話。
今日は夜から朝にかけて積もった雪で東京の交通機関は乱れまくり。
僕の家の最寄り駅もずっと入場規制をしているとかで、
無理して電車に乗ったとしても、のろのろ運転かつすし詰めで、
会社まではいつもの何倍もの時間がかかり、きっと体調も崩す。
というわけで交通機関が完全に回復するまで自宅待機。
こういうとき、休んだら給料が出ないだけの非正規社員は気楽だ。
こういうことがあると、「こんな日に休めない日本の企業なんて!」
っていう話がよく出てくるけど、
実際のところ、どれくらい「休めない」ものなんだろうね。
本当は勇気を出して「休みます」って言ってしまえばなんとかなることも多いのに、
自主的に空気を読んじゃったり、自己判断するのがこわかったりして無理をしてしまう、
ということがよくあるのかもね。
僕が勤めたのは3社だけで、どれも特別に「いい会社」だったとは思わないけど
(いろいろと仕組みに問題はあったし、いわゆる「ブラック」だった……)、
それでもこういうときに「はってでもこい!」みたいなこという会社はなかったな。
自己判断で休んでた人に文句をいう人もいなかったと思う。
もちろんいろんな仕事があるので、
「みんな休んじゃえばいいのに」と簡単には言えないけど、
「こんなときに出勤させる日本企業はクソ」ってのは実際とはちょっと違っていて、
社員それぞれの「過剰な配慮やおそれ」が背景にある気がする。
何を隠そう僕自身も、少し前まで、
「絶対に行かなきゃ」教を信仰していた人なので偉そうなことは言えない。
誰もそんなこと直接は言ってないのに、
「もしかしたらやる気のないやつだと思われてしまうかもしれない」
みたいな恐怖で、自分で自分を縛ってしまうのだ。
そんなわけで、
「みんな頑張ってるんだから僕も行かなきゃ!」って気持ちになって
無理して出勤してしまう人の気持ちはめちゃくちゃわかるし、
責める気は全くしない。
でも、自分が無理して行ったからって、
来なかった人を「あいつはやる気がない」ととがめるような人のことは責めたい。