僕が生きていく世界

人と少しだけ違うかもしれない考え方や視点、ぐるぐると考えるのが好きです。 あくまで、僕個人の考え方です。 みんながみんな、違う考えを持っていていい。 いろんなコメントも、お待ちしてますよ。

「青少年に悪影響」なSMAPの謝罪

ふだんテレビを見ないし、タレントにはほぼ興味がないのだけど、
Twitterを眺めていたら「SMAPがスマスマの冒頭で謝罪した」という話が流れてきて驚いた。

なにに対して謝っているのかよくわからない言い方。
表情でものを伝えることになれているはずのプロフェッショナルたちの、
おそろしく暗いあの表情。
何かを謝罪したいと思っていってるのではなくて、
「謝罪しろといわれたので謝罪している」
ということがよくわかる。
自分の言葉で語らないメンバーたち。

ネット上でさんざん言われているように、
あれは見せしめなのだろうか。
クーデターを計画し、失敗したメンバーたちが、
事務所の社長という「皇帝」に膝を屈したということなのか。
もしそうだとしたら、とてつもなく暗いメッセージだ。
「国民的アイドル」とまで言われる人たちによる、
「アイドルは事務所の奴隷です」という表明。
「奴隷の分際で、自由になろうとしたことが間違いでした」という謝罪。
それを、「自分たちの意志で」謝罪しているように見せる演出がえげつない。

よく、タレントが何か悪いことをすると、
「青少年に悪影響だ」とかなんとか言って、
めちゃくちゃに叩かれる。
こういう言い方は好きじゃないけど、
今回のことほど青少年に悪影響なことはそうないだろう。
「人々に希望を与える」アイドルが、
「希望なんて持つな、あきらめろ」
「黙っていいなりになるしかない。逆らえば罰を受け、謝罪させられる」
と伝えてしまっているのだから。

唯一の希望は、会見をするメンバーたちが、
納得していないように見えるところだ。
あの公開処刑のような会見にあえて乗ることで、
事務所の横暴さを世間に知らしめ、
その後の「自由のための戦い」のための布石としたのではないか。
そんなことを妄想している。

もう、奴隷の作り笑顔は、見たくない。