僕が生きていく世界

人と少しだけ違うかもしれない考え方や視点、ぐるぐると考えるのが好きです。 あくまで、僕個人の考え方です。 みんながみんな、違う考えを持っていていい。 いろんなコメントも、お待ちしてますよ。

安全圏から他人を断罪するという快楽に抗え

Twitterでこうつぶやいたところ、かなり多くの反応を得た。
こういうことに共感する人は日に日に増えているのだろう。
にも関わらず、こういう馬鹿げた報道は減らないし、
テレビのワイドショーは相変わらずこの手の映像垂れ流し、
コメンテーターは「介護を言い訳にした不倫はよくないですよね」と知った口を叩く。

メディアが悪いのは間違いないが、確かにそれを求めている人がいる、
というのはよく分かる。
他人を安全圏から断罪するのは、「気持ちいい」のだ。

かつて、江戸時代や中世のヨーロッパで、あるいは現代の中東などの一部の国で、
公開処刑」が最大の娯楽として通用しているのと同じ原理だ。

資本主義経済では、お金を稼ぐことは善とされる。
原則として、
「たくさんお金をもらえるということは、
それを求めている人に応えているということだから、
より多くの人をしあわせにしている。
だからそういう人は多くの見返りを受ける権利がある」
という考え方。
だからタレントのスキャンダルや暴露報道なんかも、
「知りたいという人がいるからそれに応えて何が悪い」と言いがちだ。
でもこの理屈では、覚醒剤を密売して大儲けする人を非難できなくなってしまう。

「職業に貴賎なし」と言うけれど、それは嘘だ。
がんばって仕事をすればするほど、人を傷つけ、社会を悪くするような仕事もある。
倫理を持たずにする仕事は、尊くない。それは奴隷の仕事だ。

僕自身の譲れないわがままとして、
生きるために倫理を捨てて、社会を悪くするような仕事に従事することがないように、
誇りをもって生きたいと思う。

 

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