僕が生きていく世界

人と少しだけ違うかもしれない考え方や視点、ぐるぐると考えるのが好きです。 あくまで、僕個人の考え方です。 みんながみんな、違う考えを持っていていい。 いろんなコメントも、お待ちしてますよ。

石井光太『物乞う仏陀』

ジャンル:ドキュメンタリー

読んでいて、言葉を失う。
特に最後のインドのくだりは、それが現実にあるということを、
とても受け入れられないと思ってしまうほどだ。
赤ん坊の頃にさらわれてきて「レンタチャイルド」にされ、
五歳になると手足を切断されて、
「障害者乞食」にされる子どもたち……。
その極悪非道のマフィアの構成員さえ、
元はさらわれてきた子ども。

「神の棄てた裸体」と同じく、
極めて一人称的なドキュメンタリー。
さらに若い頃に書かれた本書は、もっと荒削りで、
しばしば短絡的で、独善的でもある著者の行動に、
苛々させられたりもする。
でもだからこそ、胸をえぐられる。
著者の独善的な考えは、我々の代表であるように思われるからだ。

限りなく正直で、だからこそ痛い、ひとつの現実を描いた本。