性的なことを、明るく安全にしたい
最近かなり真面目に考えていることのひとつに、「性欲をもてあました人が、安全にそれを解消するにはどうしたらいいのだろう」ということがある。
僕自身の話ではなく、社会としてね。
これは、笑いごとでも恥ずかしいことでもなくて、とても大事なことだと思う。
少なくとも現在の社会では、そういうのは笑いごとや、恥ずかしいこととして扱われがち。
本当に悩んでいる人が、ひたすらにそれを隠すしかない、という風潮になってしまっている。
誰にも言えないで困っているけれど、実は、ずっと性的なことがしたくてしたくてつらいと思っている。ってことは、本当はたくさんあるのだろうな、と思う。
男の人はまだしも風俗とかそういう手段があるけど(だけどそれにもかなりハードルはある)、女の人はリスクとか世間の目とか、本当にきついと思うんだよな。
性欲をもてあましているのは、いわゆる「軽い人」や「遊び人」であるとは限らない。
そうではないからこそ、自分のその感覚を否定したくてつらい、という人も多いんだろうな。
僕としてはそういうのをね、後ろ暗いことなく、ぜんぜん悪いことじゃないよ!と言って、
「明るく楽しく気持ちよく安全に」、解決できるようにできたらいいなぁ、と思うんだよね。
「性欲を解消するだけならオナニーすればいい」という意見もあるかもしれないけれど、
性欲って、オナニーで解消できるものではなくない?
あれは排泄であって性的行為ではない気がするぞ。
やり方次第かもしれないけど……。
そのへんは、男女でも大きく違う気がする。
「性欲」とされるものの中にも、いわゆる「射精欲」みたいなものだけじゃなくて、人肌欲とか、大事に扱われたい欲とか、その他、さまざまなものが混じり合っているんだろうな。
さらに言えば、「セックスとは何か」ということが、人によって違いすぎることも、問題を深くしているんだろうな。
愛情表現だったり、楽しいエンターテインメントだったり、契約のための儀式であったり、欲を解消するためのやむを得ない行為だったり、その他いろいろ……
単純に「明るく楽しく気持ちよく安全に」やるには、付随するめんどくさい事柄が多すぎて、がんじがらめになっているのが実際なんだと思う。
どうするのがいいのか、簡単に答えは出せないけれど。
まずはこういう話を、できるようになることから、かな。